北海道を代表するグルメといえば、ラーメンやジンギスカン、海鮮丼を思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし、道産食材の旨みが凝縮された「豚丼」も、絶対に外せない一品です。特に食の宝庫である札幌には、豚丼の名店が数多く集まっています。
北海道は日本有数の養豚地帯であり、新鮮で質の高い豚肉が手に入りやすい環境だからです。この記事では、数ある札幌の豚丼店の中から、地元民が通う本当におすすめしたい名店だけを厳選しました。
さらに、あなたの好みや利用シーンに合わせたお店の選び方も解説します。この記事を読めば、あなたにとって最高の一杯に巡りあえるでしょう。
札幌で絶対に食べたい!絶品豚丼の名店7選
- 十勝豚丼いっぴん ニッセイビル店
- まむろ
- 小豚家
- 札幌味噌豚丼きんちゃん
- 銀の舞
- たかが豚丼されど豚丼 ミルキーウェイ
- 味処 あずま
ここからは、札幌で絶対に味わってほしい豚丼の名店を7軒、具体的に紹介していきます。
帯広発祥の本場の味を堪能できるお店、長年地元で愛される老舗、札幌ならではのユニークな味付けが楽しめるお店など、個性豊かな名店が揃いました。それぞれのお店のこだわりやおすすめメニューを詳しく解説しますので、ぜひお気に入りのお店をみつけてください。
十勝豚丼いっぴん ニッセイビル店|炭火香る本場の味を札幌駅チカで

豚丼の本場、帯広に本店を構える有名店が「十勝豚丼いっぴん」です。
札幌駅に直結しているニッセイビルにお店があるため、アクセスが非常に良く、旅行中の食事にも便利です。このお店の最大の魅力は、なんといっても炭火焼きの香ばしさです。
厳選した北海道産の豚ロース肉を、創業以来継ぎ足しで作られる秘伝の甘辛いタレにしっかりと絡ませ、高い火力の炭火で一気に焼き上げます。余分な脂が落ち、旨みが凝縮された豚肉は、驚くほど柔らかくジューシーな食感です。
おすすめの商品は、肉本来の美味しさを存分に味わえる定番の「豚丼」です。注文時に、タレの量を多め・少なめから選べたり、白ネギの有無や肉のカットサイズを指定できたりする点も、自分好みにアレンジできる楽しみがあります。
店内はいつも炭火の香ばしい匂いに満ちており、食欲を強く刺激します。観光客はもちろん、札幌駅周辺で働くビジネスパーソンにも愛される、本場の味を気軽に楽しめる名店です。
営業日時 | 11:00~15:30 (ラストオーダー15:00) |
住所 | 北海道札幌市中央区北3条西4-1-1 日本生命札幌ビル B1F |
公式サイト | https://butadon-ippin.com/ |
まむろ|すすきのの風情ある小路で味わう伝統の一杯

札幌一の歓楽街すすきのの、風情あふれる小路にひっそりと佇む老舗が「まむろ」です。
創業から50年以上、地元の人々に愛され続けてきた歴史あるお店で、その伝統の味を求めて多くの人が訪れます。店内は、どこか懐かしさを感じる温かい雰囲気が漂います。
このお店のメニューは「豚丼」ただ一つだけです。メニューを一本に絞っている事実が、お店の味に対する自信を物語っています。
長年使い込まれた秘伝の甘辛いタレが、肉の旨みを最大限に引き立て、ご飯との相性も抜群です。タレがしっかりと染み込んだご飯を、香ばしい豚肉と一緒に頬張る瞬間は、まさに至福のひとときといえるでしょう。
札幌のディープな雰囲気に触れながら、変わらない伝統の味をじっくりと味わいたい人に、ぜひ訪れてほしい名店です。
小豚家(こぶたや)|ホテル内で楽しむ、上品で繊細な味わい

落ち着いた空間で、少し上品な豚丼を味わいたい場合には「小豚家」がおすすめです。
ホテル札幌ガーデンパレスの地下レストラン街にお店を構えており、ゆったりとした雰囲気の中で食事を楽しめます。このお店の最大の特徴は、北海道産の豚肉を「ロース」と「バラ」の2種類の部位から選べる点です。
さっぱりとした赤身の旨みを堪能したいならロース、ジューシーで濃厚な脂の甘みを味わいたいならバラ、とその日の気分で選択できます。もしどちらか一方に決められないなら、両方の部位を一度に味わえる「ミックス豚丼」を注文してください。
炭火でじっくりと焼き上げられた豚肉は、香ばしさの中に肉本来の旨みが閉じ込められています。タレは甘さを抑えたあっさりとした味わいで、豚肉の上品な美味しさを引き立てます。
その繊細な味付けは、とくに女性やご年配の方からも高い人気を集めています。喧騒から離れて、優雅なランチタイムやディナーを過ごしたいシーンで利用したい一軒です。
営業日時 | 月~金、祝前日、祝後日: 11:30~14:30 (料理ラストオーダー 14:00)、17:00~20:30 (料理ラストオーダー 20:00)土: 11:30~14:30 (料理ラストオーダー 14:00) |
住所 | 北海道札幌市中央区北一条西6-3-1 ホテル札幌ガーデンパレス B1F |
公式サイト | https://kobutaya.com/ |
札幌味噌豚丼きんちゃん|新感覚!濃厚な味噌ダレがやみつきに

札幌グルメの代表格である「味噌ラーメン」のように、札幌ならではの豚丼を味わいたい人には「札幌味噌豚丼きんちゃん」がうってつけです。
豚丼といえば甘辛い醤油ダレが一般的ですが、このお店では濃厚な味噌ダレを使った、独創的な一杯を提供しています。香ばしく焼き上げた豚肉に、特製の味噌ダレがたっぷりと絡み、これまでにない深いコクと旨みを生み出します。
その味わいは、まるで上質な味噌ラーメンのスープを凝縮したかのような濃厚さで、一度食べるとやみつきになること間違いありません。おすすめのメニューは、もちろん店名を冠した「札幌味噌豚丼」です。
ご飯がどんどん進む、力強くも計算された味わいです。定番の豚丼は食べ尽くしたという人や、ここでしか味わえない新しい豚丼に出会いたい人に、ぜひ挑戦してほしい新感覚のグルメといえます。
営業日時 | 月・火・水・木・金・土 11:30~15:00, 17:00~20:30 |
住所 | 北海道札幌市中央区南三条西10丁目1002-1 |
公式サイト | https://www.hotpepper.jp/strJ003291973/ |
銀の舞|本格蕎麦と共に味わう、備長炭焼きの香ばしい豚丼

美味しいお蕎麦とこだわりの豚丼、その両方を一度に満喫したいという贅沢な願いをかなえてくれるお店が、札幌市北区新琴似に店を構える「銀の舞」です。
日本有数のそばの産地、幌加このお店のこだわりは、焼き方にあります。燃料には最高級の備長炭を使用し、その高い火力と遠赤外線効果で豚肉の表面をカリッと焼き上げ、中に肉汁と旨みを完全に閉じ込めます。
そのため、外は香ばしく、中は驚くほどふっくらとジューシーな食感を楽しめます。しっかりとした食事をとりたい日のランチやディナーに、自信をもっておすすめできる名店です。
営業日時 | 11:30~15:00 (料理ラストオーダー 14:30)、17:00~20:00 (料理ラストオーダー 19:30) |
住所 | 北海道札幌市北区新琴似7条14-6-24 清水目ビル 1F |
公式サイト | https://ginno-mai.com/ |
たかが豚丼されど豚丼 ミルキーウェイ|店主の情熱が詰まったこだわりの一杯

「たかが豚丼、されど豚丼」という一度聞いたら忘れない情熱的な店名は、店主の豚丼にかける並々ならぬ想いの表れです。
そのこだわりは、主役である豚肉の選定から始まります。おすすめは、もちろん看板メニューの「豚丼」です。
長年継ぎ足しながら使われている秘伝のタレは、あっさりとしつつも深いコクがあり、上質な脂の甘みと完璧に調和します。店主の情熱とこだわりが、シンプルながらも究極といえる一杯の丼に結実しています。
本当に美味しいものを追求したいグルメな人にこそ、訪れてほしい専門店です。
営業日時 | 平日: 11:00~14:00, 17:00~21:00土日祝: 11:00~15:00, 17:00~21:00定休日: 不定休 |
住所 | 北海道札幌市西区八軒8条東1-1-19 |
公式サイト | https://milkyway.iinaa.net/ |
味処 あずま|駅前ビルで長年愛される、サラリーマンの胃袋を満たす豚丼

札幌駅前の国際ビル、その地下レストラン街で長年にわたり営業を続ける「味処 あずま」は、まさに「街の食堂」という言葉がふさわしいお店です。
周辺のオフィスで働くビジネスパーソンや地元の人々にとって、お昼時の胃袋を温かく満たしてくれる、なくてはならない存在です。店内は気取らない活気にあふれており、誰もが気軽に立ち寄れる雰囲気が魅力です。
ここでは、手頃な価格でお腹いっぱいになれる、ボリューム満点の食事を楽しめます。数あるメニューの中でも、根強い人気を誇るのが「豚丼」です。
厚めに切られた豚肉が丼を覆い尽くすように盛り付けられ、見た目からも満足感を得られます。少し甘めに仕上げられた特製のタレが、柔らかい豚肉と白いご飯にたっぷりと染み込み、シンプルながらも飽きのこない王道の美味しさを生み出します。
どこか懐かしさを感じるその味わいは、多くのリピーターを惹きつけてやみません。忙しい日のスピーディーなランチや、普段使いで気兼ねなく立ち寄りたいときに頼りになる一軒です。
営業日時 | 月~金: 9:00~22:00土: 11:00~18:00日・祝日: 11:00~17:00定休日: 第3日曜日 |
住所 | 北海道札幌市中央区北四条西4 国際ビル B1F |
公式サイト | https://tabelog.com/hokkaido/A0101/A010101/1004335/ |
シーンや好みに合わせて選ぼう!札幌の豚丼店の選び方

ここまで個性豊かな7つの名店を紹介してきました。
しかし、選択肢が多いと「結局どのお店に行けば良いのかわからない」と悩んでしまうかもしれません。そこで、ここからはあなたの好みやその日の気分に合わせて、最高の一軒をみつけるための「選び方」を3つの視点から提案します。
ぜひ参考にして、あなたにぴったりの豚丼店を選んでください。
①タレの「味」で選ぶ!王道の甘辛醤油か個性派か
豚丼の味わいを決定づける最も重要な要素が「タレ」です。
まずは、あなたの好みの味を基準に選んでみてはいかがでしょうか。豚丼の発祥地である帯広のスタイルを受け継ぐ、王道の甘辛い醤油ベースのタレが好きな人には、炭火の香ばしさが食欲をそそるお店や、長年継ぎ足しで作られてきた歴史あるタレを堪能できる老舗がおすすめです。
また、昔ながらの食堂で味わえる、少し甘めのどこか懐かしい味わいのタレも根強い人気があります。一方で、いつもとは違う味に挑戦したいなら、個性派のタレを扱っているお店を探してみましょう。
例えば、札幌グルメの代表格である味噌を使った濃厚なタレは、これまでの豚丼のイメージを覆す新しい発見を与えてくれます。また、甘さを抑えた上品な味わいのタレは、豚肉本来の旨みをじっくりと楽しみたい人に合っています。
醤油ベースかそれ以外か、こってりかあっさりか、自分の舌の好みに正直になって選んでみましょう。
②アクセスの良さで選ぶ!札幌駅周辺か少し足を延ばすか
お店の「立地」も、豚丼店を選ぶ上で重要なポイントになります。
とくに旅行や出張などで札幌を訪れている場合、移動時間は限られています。札幌駅に直結したビルのお店や、駅から歩いて行ける距離にあるホテル内のレストラン、駅前のオフィスビル地下にある食堂などは、移動の合間に気軽に立ち寄れるため非常に便利です。
また、夜の食事として豚丼を考えているなら、札幌随一の繁華街であるすすきのエリアに絞って探すのも良い方法です。ディナーやお酒を楽しんだ後の締めの一杯としても、満足できるお店がみつかります。
反対に、時間に余裕があるなら、中心部から少し離れたエリアに足を延ばしてみるのもおすすめです。わざわざ訪れる価値のある、素材や製法に強くこだわった専門店が点在しています。
あなたの滞在時間や交通手段を考慮して、無理のない範囲で最高のお店をみつけてください。
③「利用シーン」で選ぶ!ランチかディナーか、誰と行くか
「誰と、どんな目的で食事をするのか」という「利用シーン」からお店を絞り込むのも、賢い選び方です。
例えば、一人で訪れて、お昼休みに手早くランチを済ませたいなら、カウンター席がメインの老舗や、提供がスピーディーな食堂が向いています。友人や同僚、家族と会話を楽しみながらゆっくりと食事をしたい場合には、本格的なお蕎麦も一緒に味わえるお店や、ホテル内の落ち着いた雰囲気のレストランが良いでしょう。
また、札幌観光の思い出に残る食事がしたいなら、本場・帯広の味を体験できる有名店を訪れると満足度が高まります。札幌のディープな食文化に触れたいなら、長年地元で愛されてきた歴史あるお店の暖簾をくぐる体験も忘れられない思い出になります。
あなたの目的や一緒に訪れる人に合わせて、最適な空間を提供してくれるお店を選びましょう。
まとめ:札幌であなただけのお気に入りの豚丼を見つけよう!
今回は、札幌で絶対に訪れてほしい豚丼の名店7選と、自分に合ったお店の選び方を詳しく解説しました。
北海道の豊かな大地で育まれた美味しい豚肉を、各店こだわりの調理法と秘伝のタレで味わう豚丼は、札幌でしか体験できない特別なグルメです。本場の味を受け継ぐ王道の一杯から、札幌ならではの個性的な一杯、そして長年地元で愛され続ける伝統の味まで、札幌にはあなたの期待に必ず応えてくれる豚丼店があります。
この記事で紹介した選び方を参考に、ぜひあなたにとって最高の一杯をみつける旅を楽しんでください。